ハイボールがおいしいコスパの高いウィスキーのおすすめ
美味しいハイボールの要はウイスキーの質で決まる
ハイボールは、ウィスキーとソーダを適当に混ぜれば完成。こんなに簡単なレシピだから、誰が作っても一緒、と思うかもしれません。でも、単純だからこそ工夫するところがあるんです。
ウィスキーは世界中で作られていて、多彩なブランドがあります。それに加えてウィスキーの熟成年度や、それを使ったブレンドしたウィスキーがあることから、非常に多くのをスキーのセレクションになります。ハイボールを作るのに、どんなウィスキーを選ぶかが味の決め手になるんです。
自分の好みや気分次第でウィスキーやソーダを選ぶことが、ハイボールの楽しいところです。
ハイボールはウィスキーのソーダ割のこと?
それでほぼ正解なんですが、正確には、明治屋が出版している「明治屋酒類辞典 改定版」によると、ハイボールとは、スピリッツをソーダ水で薄め、氷のキューブを入れた「ロングドリンク」の称と書かれています。蒸留酒であれば、焼酎であろうと、ジン、ブランデー、ラムなんかも炭酸飲料で割ったら「ハイボール」と呼ぶんですね。
ところで、ハイボールという呼び名は日本でしか通用しません。英語圏では「ウィスキー アンド ソーダ」といいます。日本で呼ばれている「ジントニック」も、英語圏では「ジン アンド トニック」といいます。
ハイボールに合うウイスキーの選び方
一概には言えませんが、日本のウィスキーはソーダで割ってもおいしいです。その理由は、日本人が水割りのウィスキーを好む傾向にあり、水やソーダで割っても味わいが崩れないように作られていると言われます。また、アメリカのバーボンも炭酸と相性がいいです。
ハイボールに合うウィスキーのタイプとおすすめ
ハイボールに合うウィスキーのタイプはおもに下記のように分けられます。
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だれでも飲みやすいブレンドしたウィスキー(ブレンデッド・ウィスキー)
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個性がはっきりしているシングル・モルト・ウィスキー
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甘い香りと味わいのウィスキー
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スモーキーな香りのアイラ・モルト・ウィスキー
だれでも飲みやすいブレンドしたウィスキー(ブレンデッド・ウィスキー)
カナディアンクラブ
香りと味わいのバランスがよく、癖がなく、ライト。サイダーやコーラで割るのもおいしい。
ブラックニッカ
おなじみの髭のニッカ。クセの少ないモルトとグレーン・ウィスキーをブレンドした軽やかな味わい。ハイボールにすると、爽快感がより増す。
響
サントリー創業90年を記念して作られた。ハイボールには12年のものがおすすめです。気品ある甘く華やかな香りが引き立ちます。
個性がはっきりしているシングル・モルト・ウィスキー
グレンフィディック
世界に先駆けてシングル・モルトの発売をしたブランド。ハイボールにすると、フルーティーでまろやかな味わいが引き立ちます。
白州
南アルプスの森にある蒸留所で作られている白州は、ハイボールにするとモルトの舌触りのなめらかさが強調され、爽快な味わいになります。
山崎
貯蔵した樽の香りと甘みのバランスがとてもいい。ハイボールにすると、濃厚な風味と爽やかさが特徴。
甘い香りと味わいのウィスキー
アメリカのトウモロコシなどの雑穀を原料にしたバーボンウィスキーをハイボールにするとこの特徴が際立ちます。
ワイルドターキー
ハイボールにすると、深いバニラの香りが残り、ソーダの爽やかさが強調されます。
メーカーズマーク
ハイボールにすると、フルーティーでバニラやキャラメルのような香りに爽快感が加わります。
スモーキーな香りのアイラ・モルト・ウィスキー
スコットランドにあるアイラ島で作られるシングル・モルト・ウィスキー。好き嫌いの分かれる独特の煙臭さが特徴。ハイボールにしなくともストレートで楽しめる力強いウィスキー。
ラフロイグ
超個性的な香りが特徴のウィスキー。ハイボールにすると、ソーダの爽やかさがウィスキーの強烈な香りを残しつつ、クセを和らげてくれる。
ボウモア
アイラ・モルトの中では穏やかな飲み口で知られる。ハイボールにすると、スモーキーな香りとともに柑橘系の香りも立ち上がる。
用語辞典
ブレンデッド・ウィスキーとは
モルト・ウィスキーとグレーン・ウィスキーをブレンドしたウィスキー。バランスが良くて飲みやすい。
グレーン・ウィスキーとは
トウモロコシなどの穀物を蒸留し、オーク樽で熟成させたもの
モルト・ウィスキーとは
原料は大麦麦芽。蒸留器で2回蒸留してからオーク樽で熟成させる。シングル・モルト・ウィスキーは、モルト・ウィスキーの中でもひとつの蒸留所で作られたウィスキーだけを瓶詰したもの。
ここだけのとっておきのレシピの紹介です
スーパーハイボール
スーパーハイボールとは、2種類のウィスキーを使って作ります。まず、ベースのブレンデッド・ウィスキーで作ったハイボールの上に、そのブレンドされている原酒のシングル・モルト・ウィスキーを少量トッピングするんです。フレーバーが香る贅沢なハイボールに仕上がります。下記が一例です。
ベース:ホワイトホース
トッピング:ラガブーリン
ベース:バランタイン
トッピング:グレンバーギ
最後に
サントリーが2008年に展開したハイボール戦略が当たり、サントリー角瓶をはじめとするハイボールブームが世間を騒がせました。でも、ハイボール=角瓶というわけではなく、ウィスキーのベースを変えることで、様々なハイボールが楽しめるということが伝われば本望です。
自分だけのハイボール・レシピを探す参考になれば幸いです。
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